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サンクマガジン・ドット・コム〜山本寅次郎氏コラム

Vol.0004/寅次郎、日本ポルノ界のいびつさを大いに歎く…!!

 前回に続いて、海外、それもヨ−ロッパのポルノ市場について話をしてみましょう。
 まず最初に言っておきたいこと。それはアメリカも含めたポルノの先進国で日本のようなモデル事務所があるところは皆無ということです。あるのはエ−ジェントと呼ばれる女の子の登録組織(個人の場合もあり)で、仕事に応じて規定の紹介料(相場は15パ−セント)をもらうのが常となっている。
 だから、欧米では制作費におけるモデルのコストの割合(比率)がかなり小さい。人気女優の場合でも50万(日本だと200万〜500万)で1本が出来ちゃう。結果、スタジオや技術などの現場費にお金を回すことが出来るのだ。
 もう一つ。特にヨ−ロッパの場合に言えることなのだが、ソフトの販売価格はメ−カ−ではなくて流通(ショップや問屋)が決定するということ。だから、ソフトが売れない今のような状況でもむやみに価格を下げるようなことはしない。あくまで、流通あってのポルノ業界なのである。
 コンベンション会場でもDVDの1本あたりの価格は4000円前後。現地の流通関係者に日本では1980円が主流となっていることを話すと、「なんで自分たちの首を絞めるようなことするのだ」との答え。まったくの正論です。
 そんな価格設定。つまり今のデフレ化の波を作った原因。それは日本の場合はメ−カ−が価格を決めているからに他ならない。それも、市場の動向を一切顧みずに。
 安い割にはモノが売れない。かといって製造原価(制作コスト)は下げられない。良質のモデルを使うのにはかなりの予算が必要となるからだ。
 欧米から見た日本のAVの現状はまさにこんなものだ。ある意味、袋小路に入っている。
 本来なら、市場が冷えてくればまず最初に考えるのがコストの見直し。価格は一度下がると引き上げるのは難しい。なによりも制作予算の切り詰めを考える。それが今の日本では出来ないのである。
 その結果が贅沢な予算をかけられる一部の大手メ−カ−だけが有名女優を多数抱えて市場をかっ歩する今の状況だ。モデルのギャラと価格設定の問題はこれからも矛盾を抱えた中で拡大再生産される。
 海外から見た日本のポルノ市場。それは限り無くいびつそのものだ。
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